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![]() 貴ノ浪断髪式当日の、両国国技館です。元名大関の、 新しい門出を祝うかのように、快晴に恵まれていました。 |
![]() 入場受付が、間もなく始まろうかという頃の、国技館入口前. やはり元人気力士の断髪式。相当な集まり具合です。 |
![]() 入口ドア付近がやたら混み合っていると思ったら、 何と入ってすぐのところに、 この日の『主役』、元貴ノ浪が立っていました。 サイン&握手会が行われていたのです。 大銀杏姿を間近で見れる、これが最後の機会でした。 |
![]() 笑顔を浮かべ、どこか照れくさそうな表情でサインに応じる元貴ノ浪。 いかにもファンを大事にしそうな人柄がよく出ています。 |
![]() 二所ノ関一門呼び出し連によるふれ太鼓が披露され、 いよいよ引退相撲の始まりです。 |
![]() まずは幕下力士計16名による、選抜トーナメント戦が行われました。 この画像は決勝戦の一番で、左が魁松山、右が新堂です。 勝って優勝したのは新堂でしたが、新堂は貴乃花部屋の力士。 そして貴乃花部屋といえば、この日の主役、元貴ノ浪の所属部屋。 ということは・・・・・、「ああそういう事だったのか」と納得しました。 |
![]() こちらは相撲甚句です。私の中でも、見慣れた光景になってきました。 一度自分でも作れたら面白いのだが、と思ったりして・・・・・。 |
![]() 髪結実演です。モデルは一門の鳴門部屋の若の里。 かつて、貴闘力の引退相撲の時には、貴ノ浪自身がモデルに なっていました。あの時、思えば貴ノ浪にとっては、 最後の三役の場所でした。 |
![]() さて、後ろから土俵に向かってくるデッカイ人物。館内から、 「うわー、デカー!」とどよめきが起きていました。この人物こそ、 貴ノ浪にとって生涯最大のライバル、新入幕も新大関も同じだった、 元横綱の武蔵丸親方です。「いつ登場するのだろう?」と、 私も心待ちにしていましたが、いよいよやってきました。 司会者も、「貴ノ浪の土俵人生を振り返った時、この人なしには 語る事が出来ません」と話していました。まさしくその通りです。 |
![]() 武蔵丸親方が、いざハサミを入れます。史上最多の、幕内で58回の 対戦を記録したこの両者。終始武蔵丸が成績はリードしていましたが、 最後は貴ノ浪の3連勝でした。私は、ずっと笑顔できていた貴ノ浪も、 この時ばかりは涙を見せるのではないかと思っていました。しかし、 意外にも表情は崩れず、“乗り切り”ました。「でも内心はやはり、 グッと来ていただろうな」と私は思っていました。これで名実共に、 幕内最多回数対戦の両者は、過去の力士になったのでした。 なお、この画像は、こちらにて拡大版をご覧いただけます。 |
![]() いよいよ貴ノ浪断髪式も大詰めを迎え、ハサミを入れる人は、残り 2名のみとなりました。内1名は、もちろん師匠の貴乃花親方。そして もう一人は・・・・・、そう、貴ノ浪入門〜引退3場所前まで、17年間 ずっと師匠でいた、元大関貴ノ花、二子山親方です。貴ノ浪が大関に 昇進する1年前までは、藤島親方だった、この二子山親方。実は ガンを患い、入院生活を送っている最中でした。本来は決して外出 できる体調ではなかったにもかかわらず、愛弟子の断髪式のために、 特別に病院から駆けつけてきたのでした。ただ、途中道路渋滞に巻き 込まれて到着が遅れ、そのため館内は、10分少々断髪が中断して 待機の状態となりました。司会者が館内に、「みなさん、待っていただ けますか?」と問いかけると、館内からは一斉に拍手が沸き起こり、 感動を覚えました。そして親方はやってきました。それも通常の花道 からではなく、駐車場から直通している、本来と逆方向の花道から です。体を支えられるようにして土俵に上がり、ハサミを入れました。 この時、ついに貴ノ浪は、感極まって涙顔になりました。先代師匠の 体調も察したのでしょう。司会者も、「貴ノ浪が最もハサミを入れて 欲しかった人でしょう」と話し、その一言が、余計に本人の涙を誘い ました。なお、この画像もこちらにて拡大版をご覧いただけます。 |
![]() ハサミを入れ、深く一礼をする二子山親方です。かつては鬼のよう だった師匠が、今はこうして弟子に深々と頭を下げる・・・・・。 確かに厳密にはもう師匠でないとはいえ、何かやるせなく、どこか 切なく感じました。もちろん、これは現師匠に対して何らマイナスの 意識を持ってのことではありません。ただ、人と人との、「立場の変化」 というものを深く感じた瞬間だったのです。かつての師匠も、もう鬼 ではありません。その上、病気を患っています。昔日の顔をすっかり ひそめ、今、時の流れを噛みしめる様に、『主役』である愛弟子に お辞儀をしました。貴ノ浪、泣いています。くちびるを噛むように 泣いています。それにしても、二子山親方の、何と顔色の すぐれなかった事か・・・・・。 |
![]() さあ・・・・・・、いよいよ止めバサミの時がやってきました。 貴ノ浪が、ついに髷に別れを告げる瞬間です。現師匠である、 貴乃花親方がハサミを入れ始めました。貴ノ浪、神妙な表情です。 ゆっくりと慎重に、貴乃花親方、ハサミを進めていきます。 |
![]() もう大分髷が切れてきました。貴ノ浪、また涙で顔が紅くなっています。 しかし貴乃花親方、本当に“痩せた”ものです・・・・・。 なお、この画像も、こちらにて拡大版を用意しております。 |
![]() 元大関・貴ノ浪、髷が完全に切られました。 貴乃花親方が、切った髷を行司に渡します。どこかホッとした表情に 見えます。改めて貴ノ浪関、17年間、お疲れ様でした。 この画像もこちらにて、拡大版を用意いたしました。 |
![]() 断髪式を終え、いったん土俵を降りる貴ノ浪改め音羽山親方。 そして、師匠とはいえ、貴ノ浪よりは1年後輩にあたる貴乃花親方が、 そっと、いたわるように後ろから手を添えます。『先輩』に敬意を表した 瞬間でしょうか?それにしても、元々貴乃花のほうが、貴ノ浪よりも 体幅は広くかったのですが、後ろ姿を見て改めて、「細くなりました」。 |
![]() 呼び出し、琴三による、櫓(やぐら)太鼓の実演です。 この音色はいつ聞いても風情がありますね。 毎年3月になると、地元大阪で聞くことが出来ます。 |
![]() 横綱・朝青龍、土俵入りです。直前の初場所では全勝優勝。 まさに飛ぶ鳥を落とす勢い、もうすっかり貫禄もついた横綱です。 面差しが、往年の北の湖にどこか似ていると感じるのは、 私だけでしょうか?こちらにて、拡大画像も見れます。 |
![]() 貴ノ浪引退相撲最後の行程は、幕内の取組でした。ここでは その中から2番ご覧いただきます。画像は露鵬(左)−垣添(右)の 一番、立ち合い当たりあう瞬間です。気合相撲で、どことなく 富士桜を連想させる垣添。立ち合いの迫力も充分でした。 こちらにて、拡大画像を見れます。 |
![]() もう一番、これがこのページ最後の画像ともなりますが、 琴ノ若(左)−栃乃洋(右)の一番です。土俵際、必死でこらえる 栃乃洋、琴ノ若がさらに寄りたて、勝負あったかに思えましたが、 この後栃乃洋が逆襲し、ちょうど行司が立っている辺りで寄り切って 栃乃洋の勝ちとなりました。ところでこの両者、平成16年秋場所 千秋楽では、共に大きなものをかけての一番となりました。 琴ノ若は三賞、そして栃乃洋は、優勝への望み確保です。双方 力相撲となりましたが、結局琴ノ若が勝って、三賞(敢闘賞)を獲得。 栃乃洋、自己最高の12勝はなりませんでした。 |
以上、元大関貴ノ浪の引退相撲のようすをお届けしましたが、いかがだったでしょうか?
貴ノ浪といえば、角界では『宴会部長』とも呼ばれていたそうです。しかしその一方で、平成8年初場所の貴闘力ー土佐ノ海戦では、控え力士として物言いをつけるなど、真剣かつ冷静な一面も多分に見せていたと思います。奇しくもその場所が貴ノ浪初優勝の場所となり、パレードの旗手は貴闘力が務めたのでした。
平成12年初場所千秋楽、大関復帰の10勝目を決めた時の涙もまた印象的、しかし再大関となった翌春場所では、千秋楽で惜しくも負け越してしまいました。因みにその場所の優勝者は貴闘力です。
さて、今回の引退相撲で、ひとつだけ予想と(期待と)違っていたことがあります。それは、前年の大善引退相撲の時には見られた、最後に『主役』本人の整髪後の姿を披露するというのが無かったことです。これはぜひ見てみたかったのですが、恐らく時間の関係等があったのでしょう。
思えばこの引退相撲では、ハサミを入れた人の数、実に400人以上。史上最多ではないかと言われていて、この辺りにも貴ノ浪の人徳がうかがえます。17年間、お疲れさまでした。