大相撲池田巡業 後編


※右側(西方)の画像をクリックすると、一つ下(次の段)の画像にジャンプします。


東 方

西 方

各画像の下に、解説の文章が書かれています
さあ、後編最初の画像は、関取最年長、そして御当所の大善です。
この直前の秋場所、前頭11枚目で4勝11敗、幕内から陥落が決まり
ました。その後、二度と幕に戻ることはなく、結局、『幕内大善』
としての姿を、更には現役の姿を拝んだのは、これが最後となりました。
各画像の下に、解説の文章が書かれています
土俵下、待機す五城楼。一度は幕内上位に上がりながら、その後
怪我で苦労しました。この直前の秋場所、実に3年半ぶりの再入幕を
果たして見事に勝ち越し、再度の上位復帰を期待しましたが、
その後、また十両へ落ちてしまいました。



土俵上、相対する五城楼(向こう)と安美錦(手前)本場所だと近寄り
難いような緊張感が漂う幕内の取組も、巡業の時には観客との
一体感があります。土俵下の審判も、雰囲気を楽しみながら務める
余裕があるのではないでしょうか?

人気の高見盛と、元大関の雅山が談笑。巡業なので、
奥の待機場所も観客からよく見える位置。力士の、
一人間としての姿が垣間見れて、面白いと思います。



土俵下、控えで待つ高見盛ですが、既に『ロボコップモード』に
豹変しているように見えます。この右上の画像と比べていただくと、
その違いがよく分かるかと思います。高見盛は、この直前の秋場所
では新三役でした。まさに、人気が鰻上りになり始めた頃です。

いざ土俵にあがらんとする高見盛。少し表情は落ち着いて
見えますね。この後土俵上で、最後の塩の時には人気の理由
である『気合入れ』を思いっきり見せてくれました、ハイ。



いよいよ三役揃い踏みがやってきました。先ずは東方。私は
本場所を千秋楽に観に行ったことはなく、この揃い踏みも、前の
ページの最初の画像のところで述べた、花博巡業の時に見たきり
でした。非常に懐かしかったですし、やはり生で見ると独特の
“豪華さ”を感じましたね。力士は、扇のかなめに横綱・貴乃花、
前列に大関・栃東(奥)、大関・武双山(手前)。

続いて、西方三役揃い踏み。扇を返した形で前列に大関・朝青龍、
後列に大関・魁皇(奥)、大関・千代大海(手前)。
現在、独走横綱となっている朝青龍も、当時はまだ大関、
それも直前の場所で新大関を務めたばかりでした。



出番待ちの大関・千代大海。実に涼しげな表情に見えますね。
千代大海はこの2場所前の平成14年名古屋場所、14勝1敗で見事、
3年半ぶり2度目の優勝に輝きました。大関昇進後、初の優勝だった
のですが、この表情は、やはりその大仕事を成し遂げた
ところからも来ているのでしょうか。

じっと下を向いて精神を集中させている大関・魁皇。かつては、
達成時史上1位の、13場所連続関脇を務めながら平幕に落ちるなど、
『万年大関候補』を地で行くような存在だった魁皇も、気が付けば
もうこの時には、大関在位3年目に入っていたのでした。



再び魁皇です。この時期、魁皇は栃東に連戦連勝でした。
そして現在は千代大海に連戦連勝。とにかくこの大関は、下位に
いた時から、特定の上位に滅法強いという特徴がありました。

そしてその魁皇−栃東の一番です。この時にも勝ったのは
魁皇だったような気がしますが、さあ果たして・・・・・?



結びの一番を迎えました。先ほど土俵入りには登場した横綱・武蔵丸
は、取り組みには登場しませんでした。よって、貴乃花−千代大海が
結びの一番に。悠然とした貴乃花の仕切りは、背中から見ていても
迫力がありました。そして館内も貴乃花に対しては、
1オクターブ高い声援が送られていた様な気がします。

さあ、制限時間一杯、待ったなし!!この一番では両者立ち合い
まともに当たって、横綱が貫禄勝ちしました。確か直前の
秋場所では、貴乃花が勝利への執念を見せて、突進相撲の
千代大海に対し、変化技を見せたという一幕もありました。
この一番をもって、大相撲池田巡業は終了となりました。


 以上、平成14年、大相撲池田巡業のレポートをお届けいたしました。
 前編の最初でも述べましたように、私は平成2年(1990年)4月、大相撲花博巡業(正式名称は『大相撲花場所』)を見に行きました。その時は丁度横綱・千代の富士が通算1000勝を達成した直後でした。
 あれから時は流れ、今回の巡業では、ポスト千代の富士と騒がれた貴乃花が既に晩年の円熟期に入っており、また、かつてあれほど千代の富士を苦しめた安芸乃島も、自身が幕内残留をかけて戦う晩年期となっていました。本当に歳月が経つのは早いものだと、改めて感じ入ります。そもそも相撲の世界というのは、一般の社会はもちろん、他のスポーツ界と比べても移り変わりが非常に激しい世界ですから、尚更時代のギャップは感じるものだと思います。
 また近い内に、大阪府北部の地域に大相撲巡業がやってくる事を願っています。楽しい一日を過ごせました。



大相撲研究の部屋へ池田巡業前編へ