平成25年大相撲春場所十一日目(後編)


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東 方

西 方

長身同士の力相撲を制したのは、大関復帰に向けて懸命の把瑠都でした。寄り切られた栃ノ心の、力を出し切った表情と紅潮した身体。熱戦だった事が伝わってきます。 土俵下、控えで待機する大関・稀勢の里です。この場所は2日目の黒星に始まり、ここまで大崩れで6勝4敗の成績でした。前日に勝って漸く『ヌケヌケ』を脱出、中日で4敗というのは本当によもやの事態でしたが、終盤戦に大関の責任を懸けました。隣の白髪の人は湊川審判(元小結大徹)です。拡大版はこちら


呼び出されて稀勢の里土俵上。控えに琴奨菊。そして力水を付けるため待機の鶴竜。この時点で琴欧洲は休場しており、3大関がカメラのフレーム内で揃い踏みを果たしました。 塩を撒く稀勢の里。この姿も堂々と板に付き、風格が漂います。それにしても、4敗もしたのは一体何だったのか?特に悪いところは無かった様な・・・・・。昨年も大阪は、白鵬、把瑠都に勝ったものの9勝6敗と崩れており、大阪はゲンが悪いのか・・・・・と思ってしまいます。しかし表情は落ち着きそのもの。


さあ立ち合い。ちょうど記者カメラのフラッシュと私のシャッターのタイミングがまともに重なって、この様なピカッと<Vョットになりました。大関の表情もド迫力満点。すぐに得意の右の上手を取っていますね。相手は豊ノ島で、左は差せていますが顎が上がっています。大関の圧力で起こされたのですね。拡大版はこちら 大関、完勝!実力者で技巧派1位2位を争う豊ノ島に対して、ここまで堂々と勝てるのですから、本来調子は好い筈だと思いましたね。果たして終盤は盛り返して、終わってみれば二桁の定位置(?)10勝5敗。しかも新大関の場所以来、7場所ぶりに千秋楽を白星で飾りました。よくぞ苦境を乗り越えた大関。これを弾みに来場所は是非ブレークを、と思っていたら、初日から連勝が続きました。拡大版はこちら


土俵上、手前に第一人者横綱、白鵬。そして顔が大関・琴奨菊です。横綱はやや背中を丸めて蹲踞していますね。そして控えには勝ち残りで稀勢の里、その左側には結びで取る横綱・日馬富士が座っています。役者が揃っていますね。 時間一杯、琴奨菊名物の『大反り』です。この大反りをサイドからはよく撮りましたけど、この様に真正面から撮ったのは初めてです。こうして見ると、何かすごいポーズですね(笑)。そしてこの角度で眺める表情が何とも言えません。大関9場所目の琴奨菊、鶴竜同様、昇進直前2場所は白鵬に連勝しましたが、昇進後は一度も勝てていません。無敗の横綱に一矢報いる事が出来るか・・・・・?拡大版はこちら


左画像、立ち合い、当たりました。この一枚でも琴奨菊の後方で、新星のごとくフラッシュが光っています。横綱、左の上手は取れていませんが相手の右を抱えていますね。こういう時はとったりを打つ事も多いのですが、この時は確か打たなかったと思います。右写真、最後は横綱の左は差した状態になっており、寄り切りで勝ちました。


さて、大歓声が上がる中、いよいよ結びの一番を迎えました。東から横綱・日馬富士、西から関脇・豪栄道です。当場所最高位力士と御当所の大関直近力士の大一番。両者ここまで7勝3敗で、勝ち越しを懸けての対決です。 ズラリと並んだ懸賞の垂れ幕です。これに対して観客は更に盛り上がり、しばしばどよめきも起こります。この時は、確認出来ただけでも28本もの懸賞が掛かりました。これも好取組の醍醐味ですね。


時間前の仕切り、横綱、気合いが乗ってきています。激しく睨みつけていますね。そして豪栄道も、気迫がみなぎっているのが背中から伝わってきます。 時間前の最後の仕切りです。これが日馬富士の定番、カエル足腕立て仕切り。豪栄道はそれを「何を!」という感じで見下ろします。それにしても、日馬富士のこの仕切りは、いつから始まったのでしょうか?師匠は容認しているのかな・・・・・?拡大版はこちら


取り組む両者。左画像は顔が豪栄道。右画像は顔が日馬富士で、絶対に勝ちたいという両者の息づかいが聞こえてきます。組み手は左四つガップリ。同じガップリでも、先程の把瑠都−栃ノ心とは一味違います。横綱も勝ち越しまでに4敗するわけには絶対にいかないので出よう投げようと必死ですが、館内からは圧倒的なる豪栄道コールが・・・・・。


依然左四つの体勢の日馬富士。右上手をガッチリ引いています。豪栄道は、右で抱えて左は殺されている格好。体勢は横綱が有利。この両者、初顔の時は日馬富士(当時は安馬)が豪快に吊り落としで勝ったのを今でも思い出しますね。拡大版はこちら 勝負が決まる瞬間。やはり横綱の右が決め手でした。上手投げで日馬富士の勝ち。11日目に完全アウェーの中、難敵を倒して勝ち越しました。さすがは横綱ですが勝負は長引きました。力はきっこうしつつあります。豪栄道は善戦及ばずでしたが、館内から大いに称えられ、拍手万雷の内に全ての取組が終わりました。



以上、大相撲春場所11日目の観戦記をお届けしました。いかがだったでしょうか?
今年は、2日目と11日目という、いずれも過去に観に行った事の無い日に観戦に行きました。まあ、仕事をしている以上、初日〜千秋楽全ての日を1回以上観戦するのは絶対に無理でしょうけど、今回の記録は一つのいい記録と致しましょう(笑)。
それにしても、私は今場所撮影した画像を振り返って、つくづく後悔している事が一つあります。それは、雅山の取組を撮っていなかった事です。
先場所、幕内下位で大負けし、絶対に引退すると思いました。しかし、現役続行。結果、最後にもう一度大阪で、生で見る機会が出来たわけです。年に一度の大阪が地元の私にしてみれば幸運な事。決して贔屓にしていた訳では無いですが、それでも今一度、十両で頑張る雄姿をカメラに収めるチャンスがあったのに、幕内力士の場所入り待ち伏せに夢中になり過ぎて、撮影のタイミングを逃してしまいました。
非常に残念ですが、その分、引退相撲には是非行きたいと思っている今日この頃ですね。



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