![大相撲 平成22年名古屋場所十日目[前編]](22nagoya-zenpen.gif)
![]() 十両土俵入りです。本来なら、テレビ中継も行われるはずの、十両 土俵入り。しかし、中継用のカメラやスタッフはおりません。そして 放送席の照明も点きません。こうなってくると、「いつもと違う」という 違和感を、肌で感じる事は避けられませんでした。今場所新十両の 力士は、化粧まわしの晴れ姿を、テレビ越しに伝えられない・・・・・。 何とも切ない、気の毒な状況に置かれているなと感じました。ことに 顔が見える一番右の力士は、新十両で父親が元小結・佐田の海。 四股名も継いで、二代目佐田の海として十両昇進を果たし、本来 なら新十両紹介としても非常に話題になっていた筈です。顔も父で ある先代によく似ており、それだけに、テレビ中継が行われていれ ば、度々アップで映されていた事でしょう。そして顔のが見える一番 左の力士は、同じく新十両の魁聖です。拡大版はこちらから。 |
![]() 左の画像が西方の十両力士で、こちらが東方の十両土俵入りです。 この土俵入り。幕内や横綱なら、ハイライト番組でも多少は映るで しょうが、十両となると、今場所は生で見ない限り、見るチャンスが ありません。正直、十両土俵入りを見られるのがこんなに貴重だと 感じた事は、ありませんでした。テレビに映らなくて寂しい化粧回し達 も、会場に来たお客さんはしっかり見届け、カメラにも収め、そして 拍手と声援を送っていました。当に『生観戦の特権』。しかしこの 特権は、一場所限りで返上といきたいですね。 |
![]() たっぷりと塩をまくのは新十両の魁聖。ブラジル、サンパウロの出身 です。ブラジルといえば、ちょうど20年前にブラジル公演が行われ、 特集番組を見た事を思い出します。なかなか廻しの色も渋い魁聖、 こうした仕切りや塩をまく姿も、テレビ中継のないこの場所は、生でし か見られません。やはり中継が恋しくなりました。拡大版はこちら。 |
![]() この日の魁聖は境澤との対戦でしたが、寄り倒して勝ちました。 これで6勝4敗。結局14日目に勝ち越して、8勝7敗でした。 |
![]() この一番は、大ベテランの土佐ノ海が、上林を土俵際の突き落とし で破った一番です。後手後手に回りながらも、最後まで勝負を諦めない 土佐ノ海。このあたりが、長寿の秘訣なのかも知れません。そして 土佐ノ海は、西十両7枚目で8勝7敗、それも千秋楽の勝ち越しだった のですが、翌場所は入幕を果たしました。諸事情の影響とは言え、 本当に異例中の異例といえる大抜擢入幕です。 |
![]() 塩をまいたは、先ほど記述した、新十両の二代目佐田の海です。 やはりこうして見ても、面差しが父親を思い起こさせます。そして、 先ほどの魁聖同様、新十両の土俵姿は、生観戦でしか見れませ ん。あまり上手く撮れませんでしたが、のちのちの記念のためにも と、この日は特に気持ちを入れて撮影に望みました。私は動画が 無く、静止画像のみですが、残そうと思います。拡大版はこちら。 |
![]() 気合いのこもった表情で塩をまく、益荒海です。現在、21歳の 新鋭で、今年春場所が新十両でした。名古屋場所では、私は 正面のツイン席から観戦(1人で使用)する事が多く、位置的に このようなアングルになります。拡大版はこちら。 |
![]() 益荒海のこの日の対戦相手は、ベテランの実力者、元関脇の 玉乃島でした。幕内で、再三12勝の大勝ちを果たした玉乃島 相手に、最後はうまくさばかれて、ご覧のように相手の両足の 間にトンネルダイビング負けです。悔しそうな表情がいかにも 若手らしい。御当所愛知県豊田市出身で、琴光喜が去った今、 今後はこの若手の頑張りが名古屋のファンを燃えさせます。 |
![]() 十両4場所目の蒼国来です。小兵の部類ですがなかなか相撲は 器用な印象を受けますね。とにかくこの力士のすごいところは、幕下 以来、10場所もの間、ずーっと勝ち越しが続いている事です。 決して大勝ちはしませんが、着実に勝ち越しを続けて、翌秋場所に は新入幕を果たしました。いわゆる謹慎陥落の影響によるラッキー 昇進ではなく、上位でしっかり勝ち越しを果たしての昇進です。 |
![]() 仕切りを続ける蒼国来。来年の春場所には、我が地元の稲荷神社 に、幕内力士としてやってくるのはほぼ確実です。ぜひ、その姿を見 に行きたいですね。蒼国来の相手は徳真鵬です。拡大版はこちら。 |
![]() 西方幕の内土俵入りです。この場面も今場所は、テレビでは夕方の ハイライト番組の冒頭に辛うじて写るか写らないか。じっくり最初から 最後まで見ることは、生でしか出来ませんでした。力士にとって、いろ んな方から贈呈された化粧回しを締めて、土俵入りを披露するのは 一番の晴れ舞台。テレビを通じて、贈呈者始め、多くの人に見てもら いたい事でしょう。とりわけ新入幕力士はそうです。だから、この晴れ 姿を、全く中継無しの会場で披露する事に対しては、多くの力士が物 足りなさを感じていたはずです。もちろん「そんな事は言える立場じゃ ない」と認識していた力士もいると思いますが・・・・。それでも館内の お客には、しっかりと見届けてもらえます。拡大版はこちら。 |
![]() 土俵入りの最後、両手を上げる場面です。この、両手を上げる前に 化粧回しをヒョイと持ち上げる動作がありますが、あれは四股を踏む という動作が、幕内の人数増大にともなって簡略化されて、あの様な 動作になったとの事。人によって、手を控えめに上げたり、万歳のご とく思いっきり上げたり、個性が見られて面白いです。左端に写る 高見盛は、まるで自分の顔を危険から守るかのごとく、顔の直ぐ前 に手の甲が来る格好になっていますね。 |
![]() 土俵を下りる幕内力士たちですが、カメラのピントは、最も撮りたかっ た魁皇に、見事に合っています。時に38歳。これほどの老兵大関を、 未だかつて見た事がありません。また、22年相撲ファンをやっていて も、まさか大関のまま、38歳まで現役を続ける力士が現れようとは、 思ってもみませんでした。その上、幕内在位も102場所目、大関在位 も区切りの60場所目で、通算勝ち星も1005勝。幕内勝ち星も837勝 です。これほどの記録ずくめの大関を目の当たりに出来る事を、本当 に幸運に思います。毎年、「今年が最後だろう。今年こそ最後だろう」 と思って見てきましたが、恐らく魁皇の最後の目標は、今年の九州場 所を現役で務めるという事なのではないかと思うのです。という事は、 来年の春場所は・・・・・?またやってきたら奇跡です。 |
![]() 続いて東方幕の内土俵入りです。阿覧、白馬という新進気鋭の 力士の姿が見えますね。ちょうど大関・琴欧洲が上がってきたとこ ろで、この後大関2場所目の把瑠都が上がって、しんがりを務めま した。東西とも、謹慎休場の力士が多い影響で、土俵入りに登場 する力士も少ないのが響いてきますね。拡大版はこちら。 |
![]() 東方幕内力士が両手を上げます。一番左のほうに把瑠都がいます が、自身の右手が陰になって、ちょっと見えにくいですね。この時も、 放送席付近の薄暗さがやけに目立っていました。拡大版はこちら。 |
![]() 横綱・白鵬土俵入りです。一人横綱3場所目。しかし現状では、まだ 当分、一人横綱の時代は続きそうです。心底『国技大相撲』を愛する 白鵬にとっても、この場所は辛い場所となりました。その胸中は本人 のみぞ知るでしょう。それにしても、白鵬はこの時41連勝中。この翌 場所には、遂に横綱・千代の富士の53連勝の記録を抜き去りました。 明治時代、相撲界には『角聖』と呼ばれた常陸山という横綱がいまし た。白鵬から遡ること50代、第19代の横綱ですが、明治〜大正期に かけて活躍、この時代の『角聖』でした。そして昭和時代に入ると、 双葉山が『昭和の角聖』として長く横綱に君臨。そして平成の現在、 その双葉山の連勝記録に迫る記録を樹立したのが、白鵬です。出身 こそモンゴルですが、将来は日本への帰化も予想され、心の中は、 日本の大相撲そのものに近付きつつ白鵬。私は数年後には白鵬が、 『平成の角聖』と呼ばれる気がしてなりません。拡大版はこちら。 |
![]() せり上りに入るところですが、少しタイミングが早過ぎて、まだ充分に 腰を割り切れていません。横綱土俵入りの理想のショットを撮るのは、 素人にとってはなかなか難しいものです。 |
![]() この一枚が、今回一番よく撮れた、せり上りの場面です。本当にどっ しりと、風格たっぷりの横綱になったものですが、もし白鵬が雲竜型の 土俵入りをしたならばどんな感じになるか、一度、見てみたい気もしま す。当に『平成の角聖、ここに在り』です。拡大版はこちら。 |
![]() 土俵上そんきょする、臥牙丸と豊真将。それにしても『臥牙丸』とは 面白い四股名ですね。何となく、この力士には凄く合っている様な 気がするし、語感的にも覚えやすくて丁度いい。本人も気に入ってい るのではないでしょうか?202kgの巨漢を生かして、『ガガーッ』と出て いく相撲を取る、そして四股名はズバリ、臥牙丸!こういうキャッチ フレーズが出来れば、人気力士になると思います。拡大版はこちら。 |
![]() 10連勝が懸かった相手が、新入幕の巨漢力士という事で、私は 豊真将も少し硬くなるのではないか?と見ていました。しかし結果は 全くの杞憂に終わりましたね。プレッシャーなど全然無いという内容の 相撲で落ち着いて新鋭をさばき、余裕の勝利でストレート二桁を飾り ました。前頭筆頭で勝ち越しや、2場所連続11勝の大勝ちをした 実績を持つ豊真将。さすが、精神力もダテではありません。 |
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