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東 方

西 方


この場所、11勝を挙げて久しぶりに気を吐いた、大器、栃煌山です。
この人が三役に上がらないと、もったいない気がします。早く朝青龍
とも五分にわたり合って、同じく若手の稀勢の里とも、いいライバル
に、なってほしいです。次の場所に真価が問われるところですね。

突き落としで若手の豊響を破り、次の力士を待つ玉春日。こちらも
平成18年春場所に、34歳にして5度目の入幕を果たしてからは、
一貫して幕内を守り続けています。その間、11勝で技能賞の活躍
あり、3場所連続勝ち越しあり。いや〜、本当に見事の一言です。



毎度お馴染み、ロボコップ@高見盛の、最後の気合い入れです。
かねがねテレビでこの場面を見ていた私の友人も、生でこの
パフォーマンスを見て大喜び。いや、ウケてた、ウケてた・・・・・。

最近になって見られだしたという、足でトントン土俵を叩くパフォー
マンス。『おいしょ!おいしょ!』という掛け声を、友人も満面の
笑みで聞いていました。やっぱり『リアル高見盛』は面白い!



この場所は初日から4連勝スタートを切り、何と9日目でのスピード
勝ち越しを果たした高見盛でしたが、この日も完勝して、意気揚々と
そっくり返っています。ひたすらカメラの焦点を高見盛に当ててシャッ
ターを切ったら、ご覧のような画像になりました。拡大版はこちら

さあ、ご当所の新星スター、豪栄道が土俵に上がりました。精悍
な顔つき、そしてそれとは似てもつかない優しい色合いの廻しが、
これまた印象深いコントラストを生み出しています。少し壁に跳ね返
されている感がある豪栄道ですが、再飛躍してほしいです。



取り組み中の豪栄道です。この日の相手は春日王でした。投げて
良し、寄っても良しになっている春日王だけに、がっぷり四つになっ
て、どうなるかと思いましたが・・・・。拡大版はこちら

結局この日は曲者相手に、上手投げで敗れました。館内
「ア〜!」という溜め息です。無念、土俵に尻をつく豪栄道。



土俵下、控えで待機する豊ノ島(左)と北勝力(右)。この北勝力
の、じっと腕を組んだ姿、何だか際立って似合っている様に
感じますね。顔付きが、いい意味でふてぶてしそうだからでしょ
うか?この力士もツボにはまれば本当に強いのですが・・・・。

こちらは土俵上、塩をまく出島。最後に大関で勝ち越してから、はや
7年が経ちました。以前ひざの状態は痛々しそうですが、大関陥落後の
現役在位最長記録を、黙々と更新し続けています。もちろん、今でも
本当の目的は、大関復帰なのだと思いますけどね。



私の席の反対側のいす席を撮影したものですが、観客が日の丸の
旗を持っているのがお分かりでしょうか?ちょっとピンボケですが、
盛んに国旗を振って応援していました。そして前には、『国技 大相撲
を応援しよう・楽しもう』という横断幕が掲げられています。相撲人気
低迷を憂慮する人にとっては、誠に心強いメッセージです。

これは豊ノ島と黒海の取り組みです。この黒海の激しいノド輪と、
それを顔が天井を向きながらも凌ごうとする豊ノ島の、息の詰まる
攻防。迫力満点でした。拡大版はこちら



四つになっての攻防の豊ノ島(顔)−黒海です。豊ノ島が
双差しを狙うのを、黒海が嫌っているという状況でしょうか?

最後、土俵際ではもつれました。豊ノ島も倒れながら何とか
黒海の足を狙い、起死回生を狙おうというところでしたが、結局
黒海の勝ち。豊ノ島の右足が流れて土俵下に出ているのを、
行司・木村正直はよく見ていました。拡大版はこちら



さて、大関候補、三役の主である安馬の登場です。上にも強いが下
にも負ける安馬。この場所も初日、時天空に敗れてここまで1勝1敗。
この日は新鋭の平幕・若ノ鵬との対戦なので、負けられないはず
でした。あの豪栄道戦での吊り落としも記憶に新しいところ・・・・。

無念!敗れて引き上げる安馬。これで序盤1勝2敗は不本意。
しかも、顔をしかめて、足を少し痛そうにしていました。



さあ、いよいよ大関の登場です。といっても、この場所は大関が
登場という盛り上がりを打ち砕くほど、当の大関陣が絶不調でした
が・・・・。中でもこの琴光喜。最新鋭の大関で、本来なら4人の
中で一番ハツラツとした相撲を取り、勝ち進まなくてはいけないはず
でした。それがどうでしょう。初日から連敗。土俵上の表情も、真剣
そうにはもちろん見えるのですが、今一つ覇気がありません。

何とも呆気なや。そして情けなや!勝った朝赤龍も思わずビックリして
大関を気遣うほどの相撲で、琴光喜は3連敗。体調が悪い以上に、
何か深刻な問題があるような相撲内容。一体何が起こっていたのか?



館内どよめきも止まない中、代わる土俵は気合いを前面に出す、
期待の若武者、稀勢の里。力水を受ける前からもうこの表情です。

そして対戦相手は、大関在位、実に10年目に入った、史上1位の
在位記録更新中の千代大海です。闘魂大関、こちらも気合いが
乗っている表情。激しい一番が期待出来そうでした。



まだ時間前の仕切りの稀勢の里ですが、いい表情です。気合いが
充実しています。過去、圧倒的に分が悪い千代大海が相手ですが、
何かやってくれそうな予感がありました。拡大版はこちら

稀勢の里ー千代大海戦は、結局稀勢の里が勝って、殊勲の星を
挙げました。そしてその次に登場したのは魁皇。こちらは史上最年長
大関です。実に35歳。前回、昨年の名古屋場所で拝見した時は、
今度こそ魁皇の姿を見れる最後の機会だと思ったものでした。まさか
次の年の大阪も、再び現役で姿を見せてくれるとは、正直、予想して
はおりませんでした。まさに不死身の名大関であります。



何かこう、独特の存在感を漂わせる、大関・魁皇。成績こそ終盤
息切れして8勝7敗でしたが、ある種強烈な信念を感じさせるもの
があります。果たしてどこまで続くか。拡大版はこちら

この日の相手は豪風。新三役でハリきっていました。
長老大関は、どっしりと構えます。



勝負は魁皇の一瞬の勘が冴え、突き落としの勝ち。どうも最近、
一頃の白鵬同様、初日に弱くなりがちな魁皇ですが、この場所も
2日目からは連勝。ファンを安心させました。

さてさて、注目の横綱・朝青龍が土俵に上がりました。いよいよ
横綱の登場で、私の友人のボルテージも最高潮に達しました。
土俵上を懸賞の垂れ幕が忙しく回る中、朝青龍は「よし!」という
自信に満ちた表情。そして一方の安美錦も、過去再三土を付け、
昨年は2連勝も果たしている横綱相手に、満更でもない表情です。
「またやったるで!」という闘志が、伝わってきます。



朝青龍と安美錦の仕切りが続きます。落ち着き払っている横綱。
一方安美錦も、頬をふくらまして、何やらふてぶてしい表情を見せて
います。これはもしかして、気持ちはほぼ互角なのか?安美錦も、
横綱に対して内心自信を持っている様な顔にも見えます。しかし、
結局勝負は横綱の力勝ち。土俵下まで思いっ切り寄り倒しました。

大相撲春場所三日目、結びの一番を迎えました。東横綱の白鵬、
土俵上です。行司が『結びの触れ』を述べている間、そんきょして
塩の前で待機。その表情が、実に堂々としています。まさに絵に
描いたような落ち着き。歴代の横綱の中でも、ここまで悠々閑々と
した物腰の横綱は、白鵬ぐらいしかいないのではないでしょうか?
この、『静寂の美』そのものの表情は、朝青龍でも出す事が出来
ない、まさに白鵬だけが醸し出せるものではないかと思います。
この周りだけ、空気が違う感じですね。拡大版はこちら



そして白鵬は、前々からそうですが、チリを切る時の手の上げ方も、
実に美しいものがあります。指先をピーンと伸ばし、優雅な水鳥を
連想させます。そして対戦相手は同郷の鶴竜ですが、こちらも白鵬
以上に、両手を高らかと上げています。ちょっと上げ過ぎかな?と
いうくらいで、何やら大空を舞う鷲を連想させるものがあります。

いざ取り組みです。鶴竜も力を付けてきていますが、横綱は
落ち着いて、若手の動きを見ます。右からとったり気味に腕を
抱えようとしている様に見えますね。館内沸いています。



四つに組み合います。白鵬はもろ差しか?鶴竜は外から
抱え込むような格好。善戦しています。

最後は横綱が右を深く差して、切り返しで仕留めました。実力差を
見せ付けた白鵬ではありましたが、やや手こずった感も。若い頃の
朝青龍を、一回り大人しくさせたような風貌の鶴竜。
化けたら恐そう。今後が楽しみです。拡大版はこちら
※上の画像をクリックすると、春場所千秋楽観戦記に飛びます。


 以上、大相撲、平成20年春場所三日目の観戦記でした。今回は、冒頭でも述べましたように、初めて複数の人数で観戦に行き、その内の2人は、電動車いすに乗っている人でした。4人分しか席が無い中、観戦は2度目の挑戦での実現でした。
 2006年に初めて、府立体育会館に車いす席が設置されました。そして翌2007年、前売り券を購入しようとするも、“全日程完売”。「今年こそは」の思いで、2月の前売り券販売初日に購入しに行ったところ、何とか私も仕事が休みの3日目の券が、それも2人分購入出来たのです。
 2人の内、1人は4年越しぐらいの夢実現でしたが、もう1人は私と出会って以来、実に10年越しの夢が実現したという事で、本人の感激やいかに?といったところです。
 「来年もぜひ行きたい!」と2人とも口を揃えて言っており、さらに他にも「行きたい!」という人は出てきています(障害者も健常者も)。
 大相撲人気が曇り空と言われる中、根強いファンはしかし、存在します。痛ましい事件があったのは、私もファンとしてというより、人間として大変残念ですし、ある種無念さも感じるところです。しかし、土俵上ではなかなか良い熱戦も繰り広げられました。これからも、自分なりに応援していきたいですね。


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