
![]() 正面の席に座るが故に、いつも後からしか見れない高見盛の気合い 入れですが、後からでも十分に伝わってきました。みんな、横綱土俵 入りや弓取り以上に『気合いを入れて』、「ヨイショ!ヨイショ!ヨイショ!」 と掛け声を合わせていました。さて、今日は勝てるか〜・・・・? |
![]() 最後の塩を撒き、そんきょする直前の高見盛。いやそれにしても、 観客のこの歓喜ぶりはどうでしょう?これ、何も知らない人に客席 だけを見せて、「これはどういう状況でしょう?」と言えば、間違いなく 「何かのコメディー番組の時」とか答えるでしょうね。拡大版はこちら。 |
![]() 勝ちましたぁっ!!!観客も改めてこの歓喜です。 ロボ盛仁王立ち!!一方は土俵に手を付いてしまった、 「出た出た出島」。好対照な両者の表情です。 |
![]() 東(左)に稀勢の里、西(右)に豊ノ島という、若手ホープ同士の 楽しみな一番。私自身、この日の取り組みの中で非常に楽しみ な一番でした。星勘定的にも、どちらにとっても重要な一番、そして 見ている側からは、どちらにも勝ってほしいと思わせる一番でした。 |
![]() いきなり勝ち名乗りの場面になりましたが、新関脇琴奨菊です。 この力士はとにかく離れ業が得意。昨年九州場所は1勝5敗から 9連勝。今年初場所は4勝6敗から5連勝で、この場所も、1勝8敗と、 負け越して迎えた10日目、いきなり得意のガブリ寄りが出て2勝目 を挙げたと思ったら、そのまま通算6連勝して三役残留。本当に 凄い底力ですが、裏を返せば極端なスロースターターという事か? |
![]() いよいよ大関の登場です。まずは琴欧洲。大関在位8場所目。 最高は10勝5敗が3回で、すっかり影が薄くなってしまった感が ありますが、対照的に俄然存在感が強くなってきたのが、対戦 相手の豊真将。端正な顔立ちも相まって人気は沸騰中。初場所の 初顔ではこの大関に勝っているだけに、好成績でもあったこの 場所も期待を込めて観ていました。拡大版はこちらから。 |
![]() この日、館内が最も熱くなった一番です。カド番大関の栃東。 初日から7連勝の後、2連敗中でしたが、この時点ではまさか、 この大関が深刻な病を抱えている事を知るファンはいません。 連敗はカド番脱出を意識してのプレッシャーからだと思い込み、 ひたすら、「今日こそは勝って、そして優勝争いにも残ってくれよ」 という思いでの声援を送っていました。そして私も、そんなに焦る 事もなく、大関の姿をカメラで追っていました。まさかこの翌日が 最後の土俵になるなどとは露知らず、「ま、今日うまく撮れなかった ら、また次回でもいいや。」とか思いながら・・・・・。 |
![]() そんきょする栃東(右)と、挑戦者春日王(左)。特に何も変わった ところは見当たらない、ごく普通のそんきょに見えるこの瞬間も、 栃東は押し寄せる頭痛と闘い続けていたのでしょう。本人、内心は カド番どころでさえ、なかったかも知れません。果たして勝敗や いかに?拡大版画像はこちらから。 |
![]() 立ち合い、大関が低い角度で当たり、うまくいなして引っ掛けるように 相手を『送り出し投げ』(決まり手は上手出し投げ)。短い勝負で決着を つけ、8度目のカド番を脱出しました。ブレて顔も分からない画像に なっていますが、大関は「よし!」という表情。そして館内は大歓声に 包まれました。「やったぁ。勝ったぞ!」この時点で、自分たちが、 『栃東最後の勝利の目撃者になる』と予想した人は、誰もいなかった でしょう。私もそうでした。5日後の千秋楽にも当然土俵に上がって いると思いながら、「取り敢えず、カド番脱出の瞬間を」という気持ちで シャッターを押したのです。勝負が決まった瞬間を写せたので、「まずは 納得のショットかな?」と、割と淡々とした表情で画像をチェックしていま した。充実度100にしか見えなかった大関が、この2日後からよもやの 休場。そして思いもがけない病の発見の末、5月7日の引退発表−−。 今振り返ると、この一番に関しては、「本当に何という巡りあわせだった のだろう」と思わずにはいられません。半分はマグレで撮れたような、 このピンボケの画像が、私がこの大関の最後の勝利を目撃した事を 証明する1枚になったのです。私は奇遇にも、節目の目撃者≠フ 一人となったのでした。拡大版画像はこちらから。 |
![]() 栃東が2敗を守ったのを受けて、初日から連敗の後、復調した 朝青龍が結びに登場しました。本当に連敗スタートを切った時は、 せっかく土俵入りを正面から撮れる席を予約したのに、このまま 休場か?と思ったものでした。私の記録欲のために土俵に上がって くれというのは、確かに感心出来かねる態度なのでしょうが、それ でも「場所1ヶ月以上前からの楽しみを取らないで欲しい」と願って 止みませんでした。結果は、見事に期待に応えてくれました。 |
以上、大相撲平成19年春場所10日目の観戦レポでした。
前回、昨年名古屋場所の観戦記の最後に、『来年の春場所にはきっと、白鵬は横綱何場所目かになっているでしょう。』と記していたのですが、その予想は当たりませんでした。そして、まさか結果的に、大関・栃東の現役最後の白星を見届けることになるとも、想像だにしていなかったわけです。
実は、この日私はもう一度、栃東の姿を目撃しました。それは帰り、駐車場から車で引き上げる力士を、裏口で見ていた時です。何台ものカメラに囲まれながら、駐車場内を栃東が歩いてきました。そして報道陣の問いかけに、笑みを浮かべながら答えていました。今にして思えば、その時も頭痛の苦しみを表に出すまいとしていたのでしょう。そして、車の助手席に座って引き上げる大関も、私は見届けていました。その時はポーカーフェイスで、ファンサービスに手を振っていたのですが、あの瞬間、恐らく緊張が解けて、頭痛の自覚症状がひどくなっていたことでしょう。その様な状態で車に揺られれば、気分も悪くなっていたかも知れません。何とも胸が痛くなるような心地です。
5月7日の引退会見を見た上でアップしたこのレポは、これまでの観戦レポとは全く違う気分でアップするものとなりました。
不死鳥大関栃東、長い間お疲れさまでした。
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