平成十七年大相撲名古屋場所七日目(後編)


※右側(西方)の画像をクリックすると、一つ下(次の段)の画像にジャンプします。


東 方

西 方

各画像の下に、解説の文章が書かれています
中入り後、最初にカメラに収めた一番は、隆乃若ー白露山戦です。
この前の武雄山ー豊桜戦では、御当所の武雄山に大声援が送られて
いましたが、撮り損ねました。さて、この一番。新入幕の白露山に
注目しました。見事に寄り切りで元大関候補を破りましたが、
それにしても7敗から3連勝しての勝ち越しは立派です。まあ過去には、
新入幕で後がなくなってから連勝して勝ち越した例としては、
昭58.九州、大徹(現湊川審判)の、3勝7敗から5連勝というのが
ありますが。こちらに拡大版画像がございます。
各画像の下に、解説の文章が書かれています
土俵上は玉飛鳥(左)ー稀勢の里ですが、実はこの時私が撮って
いたのは、『気合いロボバージョン』で入場してきた、高見盛です。
もう既に、気合いでガチガチモードという表情になっています。そこへ
いくと、19歳の稀勢の里は若年ながら淡々とした土俵態度ですね。
このコントラストもまた味があるのかも・・・・・(?)。こちらの拡大版で、
高見盛のテンションの上がり具合をご覧あれ。思わず走って
入場する事があるというのも、この顔を見ると思わず
解っちゃいそうな気がします。



さて、一つ前の画像の玉飛鳥ー稀勢の里戦ですが、勝負がついた
瞬間を撮影出来ました。そしてこの時点では文句なしに稀勢の里の
勝ちと思ったのですが、物言いがつき、協議の結果は稀勢の里に
勇み足があったとの事。思わず先ほど撮った画像を拡大して
みると・・・・・、なるほど!自分でも気が付かなかったですが、確かに
稀勢の里の右足が俵の外に出ている状況が、少々ブレていながらも
ハッキリと見て取れます。こういう瞬間が画像に残ったのですね。
当の稀勢の里にしてみれば、非常に悔やまれる勇み足だったと思い
ます。実際、結果論ではありますが、この勇み足がなければ、この
場所は勝ち越していたのです。まさに痛恨の1敗でしたが、
その悔しさがバネになったか?翌秋場所での大活躍は
周知の通りです。いちおう、拡大版も掲示致しました。

7日目、満員御礼の垂れ幕が下がった、中入り後の土俵です。
この時土俵上には、小兵の豊ノ島と気合い入れマンの高見盛が
上がっていました。



恒例の気合い入れです。この場所の高見盛は、5日目から6連勝、
13日目には勝ち星を二桁に乗せまして、絶好調でした。それだけに、
気合い入れも尚更冴えます。この時の顔を一度前から見てみたいの
ですが、そうなると向こう正面の席となりますので、横綱土俵入りは
後ろ姿になり、取組も行司が手前に立つ格好になります。
どちらにするか迷うところですね。

さあ手前に向き直った高見盛です。この日の相手は、翌場所に
十両に下がるも、そこで快進撃を見せました豊ノ島です。
ところで・・・・・、この画像よ〜く見ると、行司(式守勘太夫)、チラと
横目で高見盛を見やり、少々笑いをこらえている様に見えませんか?
詳しくは拡大版でどうぞ。もちろん、本当は本人は
そんな事はないと分かった上での話です。



仕切りにおける、個性派と個性派の交錯・・・・・。
勝ってまだ興奮冷めやまぬ表情の高見盛が力水を付けるのは、
『四股パフォーマー』片山です。幕内2場所目で、この四股もファンに
知られるところになってきている印象でしたが、成績のほうはこの場所
大負けし、十両から出直しになってしまいました。この四股にふさわしい
堂々とした相撲を取る力士になってもらいたいですね。でも、その前に
四股名を・・・・・。『片延山(かたのびやま)』なんてどうですか(笑)?
これは冗談ですが、期待は本当にしています。拡大版はこちら

片山(右)と豪風の一番、立ち合い当たった瞬間です。
これは、いわゆる『手四つ』に近い体勢と言えるのでしょうか?
結果は押し相撲の豪風が勝ちました。



こちらは北勝力ー安馬戦。中入り後半戦最初の一番です。
画像では北勝力が優勢ですが、結局突き出して勝ちました。
北勝力は1年前は新関脇だったのですが、その後、ずっと
平幕暮らしが続いています。再飛躍はいつなのでしょうか?

こちらは仕切りがいつでもきれいで、その上闘志満々の土俵で好感が
持てる垣添(左)と、今や彼のブログを知らぬファンは少ないという、
人気急上昇、普天王です。昨今、学生相撲出身力士の、特に若手の
立ち合いや、仕切りマナーの悪さが指摘されていますが、
垣添(幕下15枚目付出)のような力士だってちゃんといるわけです。
何より、他の力士が見習って欲しいですね。



垣添ー普天王戦で勝ったのは、売出し中の『ブログ王』、
普天王でした。この場所は2大関を倒して10勝。これも本人曰くは
『ブログ効果』か?拡大版がこちらにあります。

さて、2005年名古屋場所7日目、向こう正面の解説をしていたのは、
『愛・地球博』で日本館総館長を務めていた、女優の竹下景子さん
でした。竹下景子さんは、『北の国からシリーズ』や、『男はつらいよ
38作、知床人情』などで好演しており、私の好きな女優でした。その
大女優が、この日の向こう正面の解説に来ていることを、私は実は
知りませんでした。「そういえば、今日は向こう正面はどの親方が
解説してるんだろう?」とカメラを向けてみたところ、「あれれれ!!」
となったわけです。こういう日に居合わせていたということも、
一つのラッキーだと思いましたね。小さいながらも
何とか収めた画像の拡大版はこちらです。



実力者、白鵬土俵上です。ちょうどチリを切ったところですが、今回は
かなりブレた画像になりました。春場所観戦記でも述べましたが、
白鵬のチリを切った時の指先というのは、実にしなやかに天を向いて
おり、自身に秘めるスケールの大きさがそのまま表現されている様な
『優雅さ』を感じます。ケガで途中休場は本当に惜しまれます。

この日の白鵬の相手は、モンゴルのパイオニア、旭鷲山でした。
今や誰も何とも思わなくなった、モンゴル出身同士の対戦。
こんな時代にまでなるとは、旭鷲山も入門を決めた時点では、
さすがに予想していなかったのではないでしょうか・・・・・?



新旧モンゴル対戦は、白鵬が腰を低くして旭鷲山を土俵外に運び
ました。旭鷲山も、「あー、やっぱり強いなあ」と、思わず苦笑いのてい。

露鵬(左)と、大関・魁皇がチリを切ります。春場所に続き、名古屋
場所もカド番だった魁皇。さらに翌秋場所も初日から3連敗して休場
したため、九州ではまたもカド番。昨年の武双山以来の、年間3場所、
地方場所オールカド番という不名誉な事態になってしまいました。
この場所の魁皇、左目の上にばんそうこうを付けての土俵。10勝を
挙げましたが、昨年、6場所中3場所が11勝以上だったことを考えると、
今年は物足りない限りです。33歳、老兵まだまだ健闘して欲しいです。



魁皇が豪快に露鵬を投げ飛ばしました。少々強引に見える
この取り口こそ魁皇の魅力。露鵬が完全に裏返しになってしまい
ました。綱盗りが厳しくなってきた今、『強くて長持ち』の大関を
目指して欲しいですね。いつまでも怪力の披露を・・・・・。

大関・千代大海に力水を付ける魁皇。満身創痍、ベテランの2大関
による力水のやり取り。この2人がこうやって顔を並べるのを、来年も
見れるだろうか?とこの時は心配になっていました。特に土俵上の
千代大海の方。彼はこの時、3勝3敗の五分の成績。苦しい土俵が
続いていました。最古参大関ですがまだ29歳。何とか来年のこの
名古屋まで頑張って、北天佑の持つ、大関在位44場所の記録を更新
する事を願っています。土俵下には、その北天佑の二十山審判が
います。北天佑の現役時代は、今でもよく覚えていますね。
こちらが拡大版になります。



手ブレがひどい画像ですが、土俵上、塩をまかんとする琴光喜です。
とにかくすごい声援でした。ややもすると悲鳴に近いというか・・・・・。
この場所の琴光喜は大関盗りという大きな節目でもあったのですが、
成績が振るわず、アップアップしていました。本人も、いつもとは全く違う
御当所の雰囲気を感じ取っていた事でしょう。まさにヒーローだった
わけですが、結果は私自身も予想していなかった負け越し・・・・・。

あの、腹を突き出し気味に、背中を直線的に上げるような、独特の
立ち方でスッと立ち上がった琴光喜と、それを睨み上げる
大関・千代大海。この目付きを見る限りは、『闘魂』大関に見える
千代大海ですが、何か迫力が今一で、ムリに気合いの表情を
作っている感じがしなくもありませんでした。



果たして千代大海、琴光喜にいいところなく破れ、3勝4敗黒星先行に
なってしまいました。琴光喜は大関盗りで御当所の場所、何とか見せ場
を作る事が出来て、館内ヤンヤの喝采。まずはホッと一息といった
ところでしょう。それにしても心配なのは千代大海でした。やっぱり
気合いは空回りして、土俵外でガックリうなだれていたから・・・・・。
結局途中休場してしまいましたが、カド番の翌秋場所は、初日から
連敗するも3日目から一転面目躍如。13日目までに二桁の
勝ち星を挙げたのでした。

呼び出しが土俵を掃き清める中、塩を待つ大関・栃東。
結び前の一番ですが、栃東はこの場所は、少々影が薄かったように
思います。地獄を2回見た男。春場所、2度目の復帰を決めてからは
順調に勝ち越しを続けていますが、大関を守るだけでは満足して欲しく
ないですね。元はこの力士も横綱候補でした。



技巧派大関らしい相撲で、実力者玉乃島の挑戦を退けた大関・栃東。
再大関でいきなり連敗スタートだった春場所に比べると、明らかに
落ち着いた心境で相撲を取っていると思いました。

いよいよ結びの一番。横綱・朝青龍が登場しました。相手はベテラン、
土佐ノ海です。これまで横綱に通算16勝している実力者ですが、
この横綱・朝青龍には一度も勝てていません。下位時代の朝青龍には
強かった土佐ノ海ですが、琴光喜に次いで、横綱昇進後の朝青龍に
勝っていないのが不思議と思われる力士です。三役在位20場所、
4場所連続6金星獲得という非凡な記録を持つ実力者、
今一度、この横綱から通算12個目の金星を挙げる姿も
見てみたい気がするのですが・・・・・。



横綱豪快!土佐ノ海を私の目の前で土俵に叩きつけました。
気合い相撲の土佐ノ海。「無念!」という表情。それにしてもきれいに、
勝負が決まった瞬間を撮れました。これで朝青龍、24連勝と
なりました。こちらに拡大版があります。

最後の画像は、愛知県体育館の駐車場前風景です。名古屋場所
では、力士を乗せた車はここに停まるため、勝負を終えた力士が車に
乗り込んで場所を後にするまで、一部始終を見守る事が出来ます。
しかも7月は日が長いので、18:30ぐらいになってもまだまだ空は
明るく、そのぶん車の中の力士の顔も確認しやすいという利点が
あります。これはもう、名古屋のファンの特権ですね。ちょう観客が
渡らなくてはいけない道を、力士を乗せた車が通る構造になって
いるため、整備員が忙しく働く事になります。それにしても、高級車が
数珠繋ぎになって出発していく姿は、なかなか壮観ですね。
見ていて圧倒されるものがあります。


 以上、平成17年大相撲名古屋場所の観戦記をお届けいたしました。
 2年連続で名古屋場所に行きましたが、これからも毎年行くことになりそうです。それにしても今年、観戦をしていて特に感じたこと。『寒かった〜!!!』 いや、ホント館内のクーラーが効き過ぎていて、しかも私の席がちょうどクーラー吹出し口からの風が直撃する位置だったのです。だから寒くて寒くて・・・・・、風邪引くかと思いました。
 実はこの翌日に、愛・地球博見物を控えておりまして、しかも誕生日。せっかくの誕生日記念の万博行きを前に、風邪引いてなるものか!と、かなり緊張感も走った状態で相撲観戦していました。しかし、小まめに廊下へ出て休憩を取ったのはともかくとして、中入り後の取組が進むにつれて土俵そのものの緊張感が高まり、それにこちらの気持ちも引き込まれていきましたので、だんだん寒さを感じなくなってきました。周りの席の人達の熱気も、徐々に高まったのでしょう。気が付けばちょうど好い室温に感じられるようになっていました。それでも、まだ空いている早い時間帯では、もう少しクーラーの温度を調整してもらいたいです。
 相撲のほうは、この日は横綱も順当に7連勝し、この時点では、明日の5場所連続中日勝ち越し決定は間違いないと確信したものでした。他方、大関・千代大海がいいところなく破れ、去年来た時には好調で、帰りの車からも笑顔でファンサービスをしていたのに・・・・・と、一抹の寂しさも感じた次第です。思い出の名古屋場所だけに、来年もぜひ現役での姿を見たいですね。


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