平成十七年大相撲春場所十日目 後編


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東 方

西 方

各画像の下に、解説の文章があります
土俵上、正面を向いているのは大ベテラン琴ノ若です。
だけどホント、顔を見ていても、新入幕当時とあまり変わりがなく、
若く見えますね。そのへんは寺尾と共通するところです。昨年春場所、
3日目に観戦した時に敗れ、休場明けで1勝2敗となったので、もう
春は今年限りだと思ったものでした。しかしその後は常に前頭一桁、
この春場所も見事に勝ち越しました。出来れば来年も・・・・・。
各画像の下に、解説の文章があります
琴ノ若と対戦する出島です。
今場所の出島は、朝青龍戦以降は本当に痛々しい姿でした。
これより2年前の春場所、新横綱だった朝青龍を破ったのは
まだ記憶に新しいですが、この春場所ではハデにやられました。
それでもこの日も『出る出る出島』で快勝。
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勝負審判が交代となり、中入り後後半戦が始まりました。
画像手前に写る審判は、貴乃花親方です。それにしても、
本当に痩せましたね。となりの行司と、あまり変わらない感じの
体型になりました。本当に元相撲取りか?と思いたくなるくらいです。
行司の向こう側には、元多賀竜の鏡山審判が座っていますが、
鏡山親方は引退後14年経っていてもそんなに痩せておらず、
若い貴乃花親方の体型の変わり様には、驚くばかりです。

さて、目をムイて、顔中引きつらせて土俵に上がってきたのは、
今やテレビのニュースでも毎日取組のVTRが放映されるという
超有名人、高見盛です。この場所はやおら花道を走って登場したり
して、新たな笑いを誘いましたが、この日もかなり早足で、手を
ギクシャク振って入場してきまして、観客の表情が一斉に変わり
ました。高見盛の後ろに写る観客たちも、みんな笑っております。



さて、いったん観客の表情が元に戻ったところで(?)、
文字通り『仕切り直し』をする高見盛です。
静寂のひと時。しかしそれでもどこか“ロボチックな”動作です。
対戦相手は、『声出し力士』土佐ノ海です。
当代きっての上位キラー、土佐ノ海も、この場所は上位で二桁。
三賞候補にも名が挙がりました。翌5月場所は三役復帰です。

いよいよ、お待ちかね『ショー・タイム』といっても、本人は決して
『見せる』意図でやっているのではありません。観客はひたすら
ウケる一方ですが、当の高見盛は脇目もふらずという気持ちで、
必死に気合い入れを行います。私の席から、ちょうど顔が見えな
かったのが残念です。結局勝負は土佐ノ海が勝ち、負けた高見盛の、
これまたあまりにも極端に生気のない表情、緩慢な動作に、
またしても館内、爆笑の渦でした。



土俵上、ムッとした表情でチリを切るのは垣添です。
私は垣添もなかなか好きです。何故ならこの『聞かん坊』のような、
闘志ムキ出しの表情。同じムキ出し派でも、高見盛とはまた全然
違う個性ですが、この力士もとにかくファイト満々の顔になります。
最初にチリを切る段階から既にこの表情ですからね。
かつての貴闘力のように、時間前の立ち合いも大歓迎ではないで
しょうか?これからも、垣添の顔を撮り続けたいです(笑)。
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塩をまく垣添。この時の顔も、『クーッ!』というような顔をしています。
何やら奥歯を噛みしめているようにも見えますね。
しかし相変わらずヒザには大きなサポーター。気になります。



仕切りはまだ続いています。垣添は一層渋い表情になってきました。
口周りを突っ張らせて、目を寄せて睨んでいる感じです。
一方の対戦相手、旭鷲山は、マイペースに(?)足元の具合を確認
していますね。相撲が嫌いな人の中で、その理由として、
「勝負までの間が長い」という人は、こういった、仕切っている最中の
力士の表情や、その変化に注目なさってみてはいかがでしょうか?

垣添と対戦の旭鷲山。なかなかこちらに顔が向かなかったのですが、
やっと向きました。こちらもなかなか気合いが入っている表情ですね。
グッと顔面に力を入れている感じです。



さあ、垣添ー旭鷲山戦、時間いっぱいです。
旭鷲山の影になっている部分もありますが、注目すべきは
垣添の立ち合いです。実にきれいな形で両手をきちんと付き、
絵に描いたお手本のようです。部屋の先輩、出島も同じような
立ち合いで、かつては太寿山(現花籠親方)が、きれいな立ち合いで
有名でした。垣添は立ち合い直前の蹲踞をした後、他の力士なら、
いったん直立して立つ姿勢に入るところを、ひざを曲げた体勢のまま、
両手を同時にボンッと土俵に付けます。この、低い姿勢のままの
立つ構え、これぞこの力士の最大の個性ではないかとも思えます。
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いい立ち合いから一気の押し。垣添快勝しました。
まさに会心の一番だったと言えます。これも両手をきれいに付き、
腰に“ため”を作る(力をためる)立ち合いのなせる業だと思います。



史上初の、『再々大関』栃東が土俵上です。
土俵上、ちりを切って立ち上がらんとしていますが、その手前で、
一足(一手?)遅くちりを切り終わったのが、新関脇白鵬です。
この白鵬の、両掌の向きをご覧下さい。丸で『天に通ずる器』とでも
言わんばかりに、上を向いています。ちりの切り方は力士それぞれ
ですが、白鵬のように、切った後に両掌がスッ上を向き、後ろから
見て、まるで鳥の羽根のようにしなやかに両腕が伸びるというのは、
あまり見た記憶がないと思います。手の指もピーンと反る程に伸びて
いて、何か、女性的なイメージさえ持ってしまうほどですが、
この姿にこそ、大器のオーラを感じるというものがあります。

こちらは魁皇と雅山の対戦です。一場所違いで大関に昇進した両者、
先に上がったのは雅山のほうでした。しかし短命で陥落、
対しまして魁皇は、再三の綱盗りこそ逃したものの、12勝以上の
好成績もそれなりに残し、ずっと大関を守り続けています。
カド番だったこの場所も、この時点で8勝1敗と既に脱出していました。
だから安心したというよりは、横綱との星の差を維持する責任だけに
神経を集中させなければならない、という不安が魁皇を襲ったのだと
思います。果たしてもちゃつき気味の相撲で雅山に破れ、2敗に。
合口の良かった雅山には、これで不戦敗を含め、3連敗となりました。
そして自身が優勝争いから脱落した後は、今度は残る優勝争いの
力士、露鵬を倒して引きずり下ろし、何か結果として、横綱の独走を
演出するかのような役回りになっていました。実際、よもやの
1敗を喫した朝青龍が、翌日優勝を決めた相手も魁皇・・・・。



さて、春場所6勝9敗とまたもや負け越しを喫してしまった、
大関・千代大海です。この日は黒海戦。馬力相撲の若手相手に、
活気あふれる相撲で勝ちました。最後は自らも土俵に倒れこみ、
ちょっと危なかったですが、存分に気力を見せたいい相撲だったです。
だから終盤も3番は勝って、勝ち越しは先ず間違いないだろうと
思ったのに、この一番が春場所最後の白星になってしまうとは・・・・・。
内容的には、全盛期を彷彿とさせる相撲も何番か見られます。
しかしそれでもトータルでは不振を極める成績。あと一年取れば、
北天佑と並ぶ、大関在位44場所。そして北天佑同様、44場所目が、
30歳最初の場所となります。果たしてそれまで現役でいて
くれるか・・・・?こちらから拡大版をご覧下さい。

塩をまく千代大海。最古参大関としての風格は十分に感じられます。
千代の富士譲りのこの塩のまき方も、私は大好きなのです。
それもあって、まだまだ長続きしてほしいのですが・・・・・。



千代大海ー黒海戦、立ち合いです。よく指摘されている、
立ち合い。足が爪先立ちになっている、というのは、この画像でも
確かに分かる所がありますかね?とにかく2場所ぶりという、
自己最短間隔のカド番となる17年夏場所は、最低9番は勝ってくれ!
という、ファンの切実なる気持ちです。こちらから拡大版をご覧下さい。

勝ち名乗りを受ける千代大海。この時点では6勝4敗でした。
しかし、思えば千代大海、この勝ち名乗り受け、懸賞金を受け取る際の
左肩や首の傾き具合、左手の置き方具合が、どことなく師匠の
元千代の富士に似ていますね。塩のまき方だけではありませんでした。



行司が結びの触れを述べている間、蹲踞して精神を統一させる
横綱・朝青龍。静寂の中に漂う闘志。この姿にも実に風格があります。
この時の表情が、一番絵になるかも知れません。前回の観戦の時は、
後ろからこの姿を眺めていました。金色の廻しは、私はよく似合うと
思いましたが・・・・・。こちらから拡大版をご覧下さい。

土俵上蹲踞する朝青龍と、対戦相手の栃乃洋。
栃乃洋はこの横綱にも2回勝っており、初優勝した大関時代の
朝青龍にも、その場所唯一の黒星をつけて、大関・朝青龍に勝った
7人衆の一人に、名を連ねています。それだけに、
今場所も「もしや・・・・・?」とは、少しは思いましたが・・・・・。



『ヒュッッ!ヨシッ!オッッ!』制限時間一杯、最後の塩を取りに
行く時の、朝青龍独特の所作です。多分、1行目に書いた3つの
内のどれかが、実際の音(おん)に近いと思うのですが(?)。
実は私はずーっとこの瞬間を狙っておりました。横綱の、この独特の
気合い入れを撮ろうと、早い時間帯からずっと精神を引き締めて
おりまして(笑←ホントに?)、観戦席からの角度的にも一番撮り
やすいと思っていました。さすがにピッタリ合うとはいかず、素人
らしいブレ方をした画像となりましたが、自分としては、是非この手で
収めてみたかった横綱のこのモーションと表情を収められたので、
ひとまずは満足しています。こういう顔の横綱を、これからも観戦に
行くごとに撮ってみたいと思います。こちらから拡大版をご覧下さい。

さあ、いざ立ち合いです。ガッシリ組み止めた横綱。
左を差して右で上手。四つ相撲の体勢になりました。
少し長引いたという印象を受けましたね。やはり相手が
栃乃洋なだけに、そうそう速くは料理出来なかったか・・・・・?



それでも最後は豪快な上手投げで曲者を仕留めました。
サイズが小さい分まだごまかせているものの、実際は
相当手ブレがひどい画像です。勝者の横綱の厳しい表情はしかし、
ボケていても見て取れるものがあります。そしてむしろ、
敗者の栃乃洋の無念の表情が、よく捉えられていると思います。
見事なまでに仰向けに引っくり返されてしまいました。


最後は弓取り、皇牙です。
一人横綱が続く限り、弓取り力士もいつも同じ部屋。
皇牙は昨年の春場所の時も、弓取りを務めていました。
弓取り土俵入りもご覧の角度からです。

 以上、平成17年大相撲春場所の観戦レポートをご覧いただきました。いかがだったでしょうか?
 今回は、今までよりも拡大版画像を多く用意し、より臨場感を味わえる画像を、ご提供したつもりです。回を重ねるにつれて、目標とするショットにもよりこだわりが出てきたように思います。また次に観戦に行った時には、さらに進歩の跡を見ていただく事が出来ればいいなと思っております。
 ところで、今場所は10日目に観戦をした後、千秋楽の優勝パレードも、実は見に行っていました。初めて生でパレードを見物し、オープンカーが目の前を走り去る様をしっかりと脳裏に焼きつけはしましたが、残念ながら画像は手ぶれのひどいものしか撮れず、従って全て消去致しました。パレードの画像にも、ぜひまたチャレンジしたいと思います。
 もう一つ、私が観戦をした日は、元貴ノ浪の音羽山親方が正面解説で、館内の液晶画面を見て、初めて断髪後の同親方の姿を確認しました。この日が春場所初解説だったのでしょうか?思えば昨年名古屋場所中日、初めて名古屋場所を観戦した時も、正面解説は引退直後でまだ髷があった元貴ノ浪でした。これが解説初デビューだったと思われ、館内からも盛んに声援(?)が贈られていたものです。そしてその元貴ノ浪の断髪式にも私は行っていた・・・・・。
 こうして見ると、偶然とはいえ、何か妙に貴ノ浪→音羽山親方に縁があるような気がします。2回連続、自分の観戦日の解説者は音羽山親方になったわけですが、さあ次回本場所観戦時には誰が解説の当番となっているのか?お楽しみ・・・・・。


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